June 24, 2003

10周年同窓会 大阪-

10年前に参加した「世界青年の船」という当時総務庁主催の国際交流事業の仲間と懐かしく10年ぶりに大阪で再会をした-。当時大学4年生の時に日本人約120人と世界12カ国からの20代の若者150人でスリランカ・ケニア・ギリシア・インド・シンガポールを2ヶ月かけて航海するというプログラムでした。

船という仮想空間の中で本当にいろいろな人が入り混じる中、数多くの出会いに満ち溢れた貴重な経験でした-。多文化・他人種・多様なキャラのコミュニティの中で自分がどんな「位置」でどんな役割を果たせるのか、また一人じゃ何もできないなぁ、なんてことを感じました-。

この船のことはこれからも折にふれて書くことになると想います。とてもじゃないけれどここでは書きつくすことができません-。

10年たって、全国各地でそれぞれに元気に活躍している仲間を見て、月並みな言葉だけれど、やっぱりエネルギーをもらいました-。

Posted by ichi at 2:10 AM | コメント (320)

June 21, 2003

「Foresight」-

今日しばらく購読を休んでいた新潮社「Foresight」の再購読申し込みをした-。

forsight200307.jpg


学生時代から数えると12年ほどの付き合いになる雑誌-。宣伝するわけではないけれど
時にいろいろな考え方の羅針盤として「膝を打つ想い」を何度も経験させられた雑誌です。

政治経済誌というと硬いイメージがあるものの、何か味のある編集スタイルが好きで
いつも雑誌が届くとペンを片手に読んでしまう雑誌。しかも毎月編集長からのポイント
がオーディオで聞くことができたり、メルマガを通じて目次情報の速報も読めたりする。
こだわり感と手作り感のある誌面が何か愛着を感じさせてしまいます。

社会と自分の接点、バランス感覚を持たせるための一冊というか。自分にとっての
「定点観測」となる視点としてこれからも読んでいきたいと思ってます-。

*しかしBlogはまだ何を書いていいのやら悩ましいですね。誰が読んでいるか分からない
ところに叫んでいるような気もしますが-。あくまでもまずは自分のアイディアの整理の場所
として-。。。 お付き合いくださいませ。今週末は大阪ですが来週から再スタートします。

Posted by ichi at 2:34 AM | コメント (424)

June 6, 2003

「ワークショップ」(岩波新書)読んで。。。

ワークショップ~新しい学びと創造の場~」(中野民夫著) 岩波新書 2001年1月を読みました-。

workshop.jpg


同僚に進められて手に取ったのですが(Yさんありがとう!)、ひさしぶりに「す~」とくるさわやかな
実用書でした。

「ワークショップとは-」を本の中で以下のように紹介されています。「(ワークショップとは)先生や
講師から一方的に話を聞くのでなく、参加者が主体的に論議に参加したり、言葉だけでなく体や
こころを使って体験したり、相互に刺激しあい学びあう、グループによる学びと創造の方法」。
また、「ワークショップとは、その中で安心して成長したり生まれ変わったりできるゆりかご」とのこと。

振り返って思い出すと学生時代のキャンプやサークル活動の場面の中である特殊な環境(山の中や
セミナールームの一室の中など)で思いがけず普段の身の回りの人には言えないような本音をポロリ
ポロリとつい語ってしまうような、そんな機会として思い出されます。

昨日のウェブログに書いた仕事のスタイルやライフスタイルが大変動している中でワークショップと
いうような安心して自分の素に戻ることができるような場所が、以前にもまして必要性が増している
ようです。

そんな意味ではウェブログであったり、メーリングリストであったり、自主的なサークル研究会であったり
というような場所もみなが「素」に戻ることができるような場所を提供することがより具体的にできるかも
知れない、とふと考えています。FastCompany誌が創刊から約3年で「Magazine of the year」をアメリカ
でとることができたのも、そのような空白に対して、ビジネスという基本軸とニューエコノミー時代の中での
「新しい働き方」のコンセプトを提供する雑誌メディアと、読者同士が結びつくことを可能にしたオンラインコミュニティが
あって、そのようなまだ当時会社の同僚と話すことができないような「cutting edge」なアイディアを「安心
して」話すことを可能にさせる「文脈」と「場」を提供したからではないかと思っています。

このウェブログを通じてそのような「文脈」と「場」を提供できるか、が当面の目標です。どなたが読んでい
ただいているのか全く分からない状態でとにかく書き始めていますが、そんなつもりでこのウェブログを
今後毎日続けていこうと思っています。ぜひコメント欄もフィードバックをいただけたらうれしいです。

ではでは。

Posted by ichi at 1:32 AM | コメント (238)

June 5, 2003

じゃくねんこよーもんだい

若年雇用問題。フリーター急増。新卒無業。

言葉が踊る。特に最近発表された国民生活白書の発表を受けてあちこちのメディアで
このことが論じられている。白書によると「デフレにより定職のないフリーターが急増して
いて、若者の技術習得の遅れは日本経済を長期的に弱体化させる」とのこと。

確かにテーマは深刻だけれど何かこう、ひとことで片付けて分かったふりをするような
捕らえ方はとても気になる。個人的に前から気になっていたこのテーマについて思うのは、
これは短期的な問題ではなく、とても大きなうねりをもつ働き方のスタイルの変革、ひい
てはライフスタイルの変革が来ているような気がします。

大学生・高校生・中学生に対してのキャリア教育がきっと具体的に必要になってきますよ
ね。いやもしかしたら社会人に対してのキャリア教育もきっと同じくらいに深刻になってき
ますよね。

先日行われたFastCompany主催のビジネスカンファレンス、RealTimeの開会のメッセージ
の中でも紹介されていたのが最近広くアメリカでも話題になっている本「What should I do
with my life? (Po Bronson)
」。エンロン、9月11日のテロ、ITバブルの崩壊、長引く不況の
中で多くの人がアイデンティティ・クライシスに陥ってそうな気配です。

ピンチの中にチャンスあり。個人的にはこんな時代だから面白いアイディア・事業が出てくる
と思ってます。僕自身もフリーター時代が実は長かったりするのでこの「じゃくねんこよーも
んだい」なるものにぜひ当事者として取り組んでいきたいと思ってます。

一応ことのバックグラウンドを知りたい方は以下の書籍がお勧めです。フリータージェネレー
ションへの愛と励ましも込められた3冊。

■「新卒無業―なぜ、彼らは就職しないのか」 
大久保 幸夫(リクルート ワークス研究所所長) (編著) 東洋経済新報社
■「仕事のなかの曖昧な不安―揺れる若年の現在」 
玄田 有史 (著) 中央公論新社
■「フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか
ダニエル ピンク (著) ダイヤモンド社
http://www.fastcompany.com/online/12/freeagent.html
Issue 12, December:January 1998
http://www.freeagentnation.com

Posted by ichi at 1:46 AM | コメント (325)

June 4, 2003

FastCompany RealTime-コミュニティ・オブ・プラクティス

6月1日から3日にかけて行われているビジネス雑誌「FastCompany」主催のカンファレンス
「RealTIme」が行われている。凄いなと思ったのはそのカンファレンスの模様が「Blog」され
ていること。もちろんこの手のビジネスカンファレンスは参加してみないと分からない会場の
雰囲気・思いがけない気付き・出会いなどは貴重なものの、とはいえこのようにウェブを使って
その雰囲気の一端だけでも伝えようという姿勢はとてもすばらしいものだと思う。そもそも
「Blog」という行為自体が知識をまずは放出してみて、そこでどのようなコラボレーションが
起こるかを試すようなもの。興味のある人はぜひ覗いてみてください。

FastCompany RealTime (Miami) リアルタイムウェブログ-
http://www.fastcompany.com/events/realtime/miami/blog/

以前にも紹介したことがある「コミュニティ・オブ・プラクティス」というアイディアを何か掘り下げる
ことができれば、と今興味を持っています。どのようにすれば遠くはなれて場所でも同じような
興味・目的・情熱を共有するようなコミュニティ内で知識・ビジョンを伝え合いながら共同作業が
できるのか。

今南アフリカにいる友人が作っている世界的な「想い」のネットワーク「Pioneers of Change
も具体的にそのようなアプローチを実践しています。

まずは読みかけのこの本を読んでレビューを近いうちに報告したいと思ってます。

Posted by ichi at 8:38 AM | コメント (305)

June 2, 2003

改めてウェブログに関して-

最近少しずつウェブログについて巷でも話題に上るようになってきたような気がします。
今までは一部のオタクによるもののようなイメージで語られたいたり、「それって要する
にどういうこと?」と、まるで2ちゃんねる風にいったところの「社会起業家ってどうよ?」
に近いものだったのが最近少しずつ、そのウェブログが持つ可能性が広がってきてい
るような気がします。

ウェブログとは要するに「日づけ順に頻繁に更新され、特定の記事やウェブサイトへの
リンクを掲載している特定のフォーマットで、重要な点は、短い文章が時系列に掲載され、
一番新しい情報が一番上に表示されるという点」とのこと。

ホットワイヤードの最新号 http://www.hotwired.co.jp/matrix/0305/ でウェブログに
ついての本格的な特集がなされています。始めてこの言葉を目にして、興味がある方は
ぜひチェックしてみてくださいね。

ちなみになぜ僕がこのウェブログについて興味を持っているかというと、この自分表現メディア
を使うことによって自分のアイディア・知識・経験知を幅広く発信することができ、それによって
もしかしたらそのテーマに興味を持っている人にとって役に立つことがあるかもしれない、という
期待と、それを読んでくれる人からもしかするとフィードバックをもらうこともできるかもしれない
というようなことがあります。自分にとっての覚書としても思考の整理になることも実はかけがえ
のないことかもしれません。もちろん「人様にお見せするほどたいそうなものを持ってない」という
想いだったり、照れだったり、というものは当然あります。ただやっぱり今自分が持っている
テーマ~「新しい社会起業家的な働き方のマインドセット・ケーススタディを広めたい」に対する
ささやかな最初の一歩としてとりあえずはじめることにしました。イメージとしてはLinux のオープン
ソースの発想や互いに高みを目指してコラボレーションをするNPOにみられるコミュニティ・マインド
が背景にあるのかな、と思います。或いは情報があふれる中で孤独な個人が見つけた自己表現
の手段?いろいろと見方があって当然批判もあるでしょうがとりあえず個人的には追っかけて
みたいメディアのひとつです。

以下ウェブログについて検索したところとてもきれいにまとめられているサイトがあったのでリンク
させていただきますね。
http://www.hyuki.com/yukiwiki/wiki.cgi?WebLog

ちなみに 「Wiki」というものもなんとなく最近耳にする気になるものです。多分複数の人が
ウェブ上に書き込みができる掲示板のようなもの?という認識しかありませんがまた分
かったらお知らせします。

とりあえずこんなところで。。。

Posted by ichi at 10:28 PM | コメント (284)

June 1, 2003

STYLE 2003に参加しました-

STYLE 2003に参加して-

昨日、今年で2回目を迎える「Style2003」というソーシャルベンチャー・ビジネスプラン・コンペテションの最終プレゼン発表会に参加しました-。

7組のプレゼンター、いろいろな業界からのそうそうたる審査員・メンター、そしてスーツを着た社会人から学生まで参加者が約250人、最近久しく味わってなかった熱気と感動をとても強く感じることができた一日でした。

明らかに感じ取ることが出来たことは、確実に今ムーブメントがおきつつあるということ。。。なかなか身近な友達・同僚に対しては口にすることさえはばかられる「日本をよくしたい」「社会をよくしたい」ということに対して腹をくくって「本気で」取り組みながら、そしてなおすばらしい笑顔で何かに取り組んでいる人にたくさん、たくさん会うことができました。

そもそも、ソーシャル・ベンチャーとは、基本的に社会的な課題に対してそれがビジネス・NPOなどどんな形態であれ、創造的な手法を用いて、事業モデルの中に社会貢献的なミッションが深く組み込まれた中で問題解決に取り組んでいく事業形態くらいの認識を持っていますが、とにかくびっくりするくらいの壮大なテーマに一生懸命に取り組んでいる姿には心打たれるものがありました。個別のコメントまではここではかけませんがファイナリストのプロジェクトを転記しますね。

■「湘南市民テレビ局」 http://www.shonan.tv/
(一億人の歩くテレビ局始めましょう-パーソナルメディア発信のツール提供
■「My Style 」
(ファッション性と機能性を備えた身障者向けの衣料提供システムの構築)
■「かものはしプロジェクト~カンボジア職業訓練事業~」 http://www.kamonohashi-project.net/
(カンボジアでの児童買春を防止するためのITを使った職業訓練事業)
■「まわる・世界の歴史教科書博覧会」
(世界から集められた歴史の教科書を用いて、異文化対話を促進、地球規模での平和を構築するプロジェクト)
■「POINTerior (ポインテリア)」
(ペンキ塗を通じてモノと心を大切にする世界を取り戻すプロジェクト)
■「森林管理イノベーション」
(日本の「森林管理」業界(行政・NPO・事業者・研究社)をインテグレートさせ、新たなイノベーションをおこす)
■「スポーツ科学情報マッチング」
(インターネットを利用したスポーツサポート業務の産業化)

ひとことだけ。まだ世の中にはこのSTYLE2003を始め、「社会起業」「ソーシャル・ベンチャー」という言葉に対して疑いの目を持っているような人が多いような気がします。ビットバレーの次の「はやり」とまでいう人も中にはいます。でも昨日渋谷で見て・感じたことは、何かが本当の意味で動き出していること、それが感動とともに人の「こころ」に伝わるものであること、ということを強く感じました。IPOや一攫千金という価値観でなく、社会に役に立つと信じて、愚直にもその事業を継続発展させるために行き着いたアプローチがたまたま起業であったり、NPOであったりするだけで、明らかに「はやり」として一蹴するべきものではない、と思っています。経済・社会の価値観がめまぐるしく変化している中で確実に起こっている「ライフスタイル」、そして「働き方のスタイル」が起こっているんですよね。

さて振り返って自分は何ができるか。まずはこの「社会起業的な新しい働き方のスタイル」についてのムーブメントをささやかながら拡げていくことができれば、と思っています。

では。

ichi

Posted by ichi at 2:27 PM | コメント (759)